1.粉塵養生
まず初めに既存下地の状況次第で、斫りや研磨作業を行います。
そのため斫りがらや粉塵が発生しますので、作業エリア周囲をビニールで養生して、粉塵などの飛散を防ぎます。
下地処理方法や現場状況によりますが、基本はテント状に囲い作業エリアを隔離します。
塗床と一言で言っても、使用環境や目的にあった様々な材料、及び工法があります。まず、塗床で最初に難しいところが、この使用環境や目的にあった材料の選定だと思っています。
塗床を必要とする場所で特に多いのが、食品工場や、倉庫、機械工場などです。こういった場所でまず問題になってくるのが、工事可能時間、臭気などあり、目的と合わせてそれらをクリアできる材料の選定が必要になります。環境面だと、臭気や騒音、粉塵などの問題があります。
例えば、工事可能時間です。
24 時間稼働の工場などは珍しくありません。その場合十分な作業時間が取れないこともありますが、お客様の希望する時間内に収めていかなければなりません。工事着工から、仕上げて歩行できるようになるまでを、たった数時間で、、、なんてこともよくあります。 これらをご予算や日程などお客様との綿密なお打ち合わせとともに、適材適所の材料、工法のご提案、弊社の持つ知識、技術を最大限駆使し解決していきます。
材料や工法によって様々ありますが大まかに4つのステップがあります。
まず初めに既存下地の状況次第で、斫りや研磨作業を行います。
そのため斫りがらや粉塵が発生しますので、作業エリア周囲をビニールで養生して、粉塵などの飛散を防ぎます。
下地処理方法や現場状況によりますが、基本はテント状に囲い作業エリアを隔離します。
写真は既存の古い塗膜を撤去した後の研磨状況になります。 塗床を施工するにあたって、下地処理方法次第で塗膜の寿命が大きく変わります。 既存塗膜の状況によって、撤去が必要かどうか。 いずれにしても研磨作業は必須となります。 研磨することによって床表面にある汚れや不純物を取り除き、傷をつけることによって接着をより強固にします。
下地処理を適切に行った後、塗装工程に入ります。工法によって厚付けで1工程のものもあれば、プライマーから下塗り中塗り上塗りと3工程、4工程の工法もあります。
それぞれ適切な厚みや使用量を管理しながら、塗り付けていきます。
工事が完了しても塗り付けたものが硬化するまでしっかりと養生期間を設けることも重要になります。硬化時間も材料によって様々で、気温や湿度によっても変わってきます。例えば完了後1日置いて歩行可能になったとしても、重量物や力を加えるとへこんでしまったりもします。なかなか難しいところでもありますが、完了後は少しでも長く養生期間があるとより強度が出ます。
塗床をする目的として大前提に躯体であるコンクリートを保護する目的です。
そのコンクリート下地を何から保護するかによって使用する材料の選定を行います。
厚膜型 | ||
---|---|---|
基本特性 | ||
○ | △ | |
エポキシ樹脂系 | 接着性・耐薬品性・機械的性能に優れる | 耐候性・低温硬化性に弱い |
ウレタン樹脂系 | 弾力性・衝撃性・耐摩耗性に優れる | 高湿度の環境で発砲しやすい など不具合が起きやすい |
MMA 樹脂系 | 速硬化性・低温硬化性・耐薬品性に優れる | 施工時に臭気がある |
ビニルエステル樹脂系 | 耐薬品性・耐熱性・耐食性・有機酸に優れる | 美観性がやや劣る、施工時 に臭気がある |
薄膜型 | ||
---|---|---|
基本特性 | ||
○ | △ | |
エポキシ樹脂系 | 耐薬品性・耐アルカリ性・機 械性能に優れる |
耐候性・低温硬化性に弱い |
ウレタン樹脂系 | 弾力性・衝撃性・耐摩耗性に優れる | |
アクリル樹脂系 | コストに優れる |